誰も住んでいないはずの物件で、毎月の電気代が発生していたり、分電盤のブレーカーがいつの間にか落ちていたり…。そんな異常に気づかず、放置してしまうと火災や損害保険の適用外事故につながるリスクもあります。
「ブレーカーを落としたから安心」「契約を継続していても大丈夫」と思っていませんか?それでも劣化した配線や放置された通電機器からは、じわじわと漏電が発生する可能性があるのです。
この記事では、空き家の漏電による被害や対策方法を、電気管理や不動産の専門知識に基づいて解説します。自分でできるチェック方法から、電力会社や管理会社への依頼の流れ、費用相場までを網羅。電気料金の節約や火災の予防にもつながる内容です。
空き家の
管理と
活用サポート - 株式会社リレーションシップ
株式会社リレーションシップでは、空き家の管理・運営をサポートしております。空き家を放置しておくことによるさまざまなリスクを回避し、安心して所有していただけるよう、定期的な点検や清掃、修繕などを行います。また、相続に関するご相談にも対応し、空き家の活用方法を提案いたします。空き家の売却や賃貸に関してもお手伝いし、お客様のご希望に沿った最適な方法をご提案いたします。信頼のサポートを提供いたしますので、ぜひご相談ください。
| 株式会社リレーションシップ |
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| 住所 | 〒233-0015神奈川県横浜市港南区日限山二丁目1番33号 日限山開成ビル2階 |
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| 電話 | 0120-600-036 |
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空き家の漏電がもたらす重大リスク!見落としやすい原因と損失とは?
空き家において、ブレーカーを切らず通電状態を維持している場合、漏電が発生していても気づかないことが多くあります。特に契約が継続中の物件では、定期的な使用がないにもかかわらず、電気代が毎月かかっているケースがあり、実はそれが漏電による電力消費の結果である可能性もあるのです。電力会社からの明細や請求書を見て「こんなに使っていないはずなのに」と感じたら、すでに漏電が進行している可能性が否定できません。
漏電とは、電気が意図しない経路を通って流れる現象のことで、配線の絶縁が劣化した場合や、コンセント・スイッチ周辺の損傷、ネズミなどによる配線のかじり等が主な原因です。空き家では定期的なメンテナンスが行われていないため、このような劣化や損傷に気付きにくく、電気料金の基本料金とは別に、実際には使用していない電力が消費されてしまいます。
以下は、空き家の契約継続による漏電発生時の想定電気代の例です。
| 使用状況 |
電気契約(従量電灯B) |
月間電気使用量(kWh) |
電気代(概算) |
| 通常(無漏電) |
30A契約、未使用状態 |
2kWh |
約550円 |
| 軽度の漏電あり |
30A契約、常時通電 |
30kWh |
約1,200円 |
| 中度の漏電あり |
40A契約、劣化配線あり |
100kWh |
約3,500円 |
| 重度の漏電あり |
50A契約、断線やネズミ被害 |
200kWh |
約7,200円 |
このように、漏電の程度によっては、年間で数万円単位の無駄な出費につながることがあります。また、こうした漏電は目視ではわからないケースが多く、分電盤の漏電ブレーカーが作動していない限り、見逃されてしまうのが現実です。
漏電の兆候には、以下のようなものがあります。
・電気料金の急な上昇
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・家電や照明が使用していないのに微かに発熱している
・分電盤周辺からの異音や焦げたにおい
これらに気付いた場合は、すぐに電力会社や電気工事士へ相談することが重要です。通電状態の放置は、電気代の無駄遣いだけでなく、後述するように火災の引き金にもなりかねません。特に、ブレーカーを完全に落としていない空き家は、定期的な点検と電力消費量の記録確認を行い、異常がないかチェックする体制を整えておく必要があります。
電気火災の主な原因は、配線の劣化、コンセントのショート、分電盤の故障、さらには漏電による過熱です。空き家ではこれらが定期的に確認されることがないため、火災が発生するリスクが高くなります。たとえば、雨漏りによって壁の内部に水分が入り込み、配線が湿気を帯びて漏電を引き起こすこともあります。
また、配線にホコリが溜まり、そこに静電気や湿気が加わることで「トラッキング現象」と呼ばれる放電が起こり、これが発火の原因になることもあります。特に古い木造住宅や、電化製品がそのまま置かれている空き家では注意が必要です。家電のコードが断線していたり、長期間差しっぱなしのコンセントが焦げていたりするケースは非常に危険です。
火災保険に加入していない空き家も多く、火災後に残るのは廃墟と賠償責任だけという最悪のケースも想定されます。空き家を所有している方は、まず第一に「通電の有無」と「漏電リスクの把握」、そして「火災予防の措置」が必要不可欠です。特に、分電盤やブレーカーに異常がないか、定期的なプロのチェックを受けることが火災防止への第一歩となります。
空き家の通電は続けるべき?契約の継続・停止を判断するポイント
空き家でもブレーカーを落とせば電気の使用は止まりますが、電気契約そのものが解除されるわけではありません。電気契約を継続するか停止するかは、空き家の状態や管理体制によって判断が分かれる非常に重要なポイントです。通電状態を維持しておくことで、防犯灯やセンサー付きの設備を動かせる、湿気やカビを防ぐために除湿器を稼働できるなどの利点があります。一方で、電気を一切使用しない場合でも基本料金が発生すること、漏電による火災リスクがあること、電気代が無駄になることなどがデメリットとして挙げられます。
空き家を定期的に訪れて換気やメンテナンスを行う場合や、将来的に再利用を考えている場合には、通電を維持した方が便利です。一方で、長期間完全に使用しない、もしくは売却・解体を予定している空き家では、契約停止によって費用を抑える方が合理的です。いずれにしても、空き家のリスクと管理コストのバランスをしっかり見極めることが必要です。
以下のテーブルは、契約を継続する場合と停止する場合の主な比較です。
| 項目 |
契約を継続する場合 |
契約を停止する場合 |
| 毎月の電気代 |
基本料金+使用料が発生 |
基本料金も発生しない |
| 防犯・見守り機器の稼働 |
維持可能 |
使用できない |
| 除湿・換気機器の使用 |
可能 |
使用不可 |
| 漏電・火災のリスク |
継続的に存在 |
電源遮断で低減 |
| 再契約時の手間 |
不要 |
契約手続きが必要 |
| 電力会社への連絡 |
特になし |
停止連絡が必要 |
空き家においては、便利さと安全性、コストのバランスを慎重に見極めることが大切です。
電気契約の見直しや停止を行う場合には、電力会社との適切な手続きが必要です。まず、電気を一時的に使わない期間が決まっている場合には、契約を残したまま「アンペア数の変更」や「一時中断」という形を取ることが可能です。多くの電力会社では、ウェブ上や電話で簡単に手続きを進めることができ、本人確認書類や使用場所の情報を用意しておくとスムーズです。
電気契約を完全に解除する「解約」では、電力量計(メーター)の撤去が伴うこともあります。解約時には立ち合いが必要な場合もあるため、事前に日程を調整しなければなりません。また、一部の電力会社では契約期間中の途中解約に違約金が発生することがありますので、契約内容の確認が重要です。特に「セット割」や「長期割引」などのプランに加入している場合は注意が必要です。
電力会社への連絡先は、地域によって異なりますが、ほとんどの企業がカスタマーサポート窓口とウェブフォームを設けています。住所変更や解約の連絡も含め、トラブルを避けるために書面やメールで履歴を残しておくことも推奨されます。特に相続後の名義変更などは、管理人や所有者の情報が明確でないと対応に時間を要することがあるため、余裕を持った準備が求められます。
漏電しているかも?空き家の漏電チェック方法
空き家の管理において最も見落とされがちなポイントのひとつが分電盤の状態です。漏電の初期兆候は、分電盤から発せられるわずかな異常から始まることが多く、日頃からの点検が事故の予防に直結します。まずチェックすべきはブレーカーの動作です。頻繁に落ちる現象が見られる場合、過電流ではなく漏電ブレーカーが作動している可能性があり、これは非常に危険な兆候です。分電盤やブレーカー付近に焦げ跡や黒ずみ、変色が見られる場合、配線の焼損や接触不良など深刻な異常が潜んでいるケースも考えられます。
異臭にも注意が必要です。焦げたようなにおいが分電盤付近からする場合、電線の被膜が熱を持って溶け始めている危険があります。ブレーカーを定期的にテストすることも重要です。漏電ブレーカーにはテストボタンがあり、押すことで作動確認が可能です。反応がない場合は経年劣化や内部不良の可能性があり、速やかな交換が推奨されます。
また、分電盤内部の配線が雑に施工されていたり、古い形式のブレーカーが使用されていた場合、漏電リスクが非常に高まります。特に築年数の古い空き家では、耐用年数を過ぎた配線材が使用されていることも多く、漏電だけでなく火災のリスクにも直結します。分電盤の蓋を開けたときに埃が堆積している場合は掃除を行い、内部の状況をクリアにしておくことも安全維持に役立ちます。
空き家の中で使用されていないコンセントも、劣化や虫害、ネズミによる配線被害で漏電の原因となることがあります。特にコンセント周辺が黒ずんでいたり、周囲に焦げ臭さを感じる場合は要注意です。通電されていないはずの部屋でも、壁の裏側で回路が生きていれば、放置されたままの電気配線が漏電を起こしている可能性があります。
点検時は、壁面に設置されたすべてのコンセントを目視で確認します。プラグ差し込み口に黒いススのような汚れがあれば、通電時に火花が発生していた可能性が高く、コンセント自体の交換が必要です。また、長期間放置されていた延長コードや電源タップなどの周辺機器も確認し、被膜の破れや金属露出がないかを確認します。
コードの一部がネズミにかじられている、または異常な熱を帯びていると感じたら、その場で使用を中止してください。古い電化製品やヒーター類を接続していた箇所は特に注意が必要です。電源プラグとコードの接合部も緩んでいないか、熱で変形していないかを確認することが望まれます。
湿気がこもりやすい脱衣所やキッチン付近、屋外に近い玄関などは特に劣化が進行しやすいため、念入りなチェックを行いましょう。漏電箇所が一目でわからない場合もありますので、テスターを使って微弱な電流が流れていないかを確認する方法も有効です。
空き家での漏電を見抜くうえで非常に有効なのが、電気料金の明細チェックです。通電していないはずなのに電気代が毎月発生している、または前年同月と比較して明らかに使用量が増加しているなどの傾向が見られる場合、漏電の可能性を疑うべきです。特に契約アンペア数が高いままで、使用機器がゼロの状態で電気代が継続的に発生している場合は、配線のどこかで電気が漏れて消費されていることになります。
一般的な空き家では、契約が継続していても使用電力は0kWhに近くなるのが自然です。ところが、検針票に毎月数十kWhの使用記録がある場合、それは通常の通電使用ではなく、漏電などによる無駄な消費の可能性が高いです。スマートメーターが導入されている場合は、電力会社のマイページでリアルタイムの電気使用量を確認することもできるため、漏電箇所の発見にも役立ちます。
以下のような表で、異常の兆候を可視化しておくと便利です。
| チェック項目 |
通常の状態 |
異常の可能性 |
| 毎月の使用量 |
0~5kWh程度 |
10kWh以上の連続 |
| 電気料金 |
基本料金程度 |
従量料金が含まれる |
| 昨年同月比較 |
横ばい |
使用量が急増 |
| 夜間の使用状況 |
変動なし |
不明な消費発生 |
| 検針票の使用日数 |
通常通り |
日数変化なく増加 |
空き家での漏電は目に見えにくいため、このように数値で確認できる仕組みを活用することで、早期の異常発見につなげることが可能です。
空き家の漏電対策!リスク別に最適な方法を選ぶ
空き家における漏電対策の第一歩は、日常的にできる予防措置を取り入れることです。特に、電気の通電状態が維持されている物件では、目に見えない経年劣化や湿気の蓄積が原因で電気トラブルが発生する可能性が高まります。そのため、誰でもできる基本的な対策として、定期的な掃除が挙げられます。埃や湿気は漏電の原因となることがあり、特にコンセント周辺や分電盤付近は注意が必要です。
また、除湿器の設置や定期的な窓開け換気を行うことで、配線や電気機器の内部結露を防止する効果があります。空気の循環を保ち、配線や機器の酸化・腐食を防ぐ環境を作ることが重要です。通電管理も忘れてはいけないポイントです。電気契約が続いている空き家では、ブレーカーをオフにしておくことが効果的であり、漏電ブレーカーが設置されているかも確認しておくと安心です。
本格的な漏電対策を行うには、電気工事業者による点検と調査が欠かせません。特に空き家では、電気設備の使用頻度が低く、長期間放置された配線やブレーカーに異常があることが少なくありません。プロによる点検では、分電盤内部の状態、配線の絶縁劣化、コンセントの接触不良など、目視では確認できないリスクを検出してもらえます。
空き家における漏電リスクを補償の面から備えるには、火災保険や家財保険の活用が重要です。中でも注目すべきは「漏電による火災」に備えた特約の存在です。多くの火災保険では、漏電が原因で発生した火災は補償対象となっていますが、必ずしもすべてのプランに含まれているわけではありません。
火災保険は建物に対する補償が中心であり、空き家でも契約を継続していれば万が一の際に保険金が支払われる仕組みです。家財保険は室内に残された設備や家具などに対して補償を行うもので、漏電による電気製品の故障にも対応するプランがあります。
漏電特約を追加することで、火災発生前の配線修理費用までカバーされることもあります。ただし、これらの保険には適用条件や免責額が存在するため、契約時に保険会社や代理店へしっかりと確認することが大切です。また、保険金請求の際には、被害状況を証明する写真や電気工事業者の診断書が求められることが多いため、備えとして証拠を残しておくことも必要です。
まとめ
空き家の漏電対策は、見落とされがちな管理項目のひとつですが、放置すれば火災や電気代の無駄、資産価値の低下など重大なリスクにつながります。空き家の状態が続くほど、内部の劣化やブレーカー不具合、漏電発生の可能性は高まるのです。
本記事では、個人でできる漏電チェックや掃除・除湿による対策から、専門業者による点検、そして火災保険や漏電特約の活用まで、漏電対策を包括的に解説しました。特に、年間契約による管理の継続や、アンペア数の見直しによる基本料金の節約効果などは、実務的にも非常に有益な情報です。
「自分の空き家が実は危険な状態かもしれない」「点検や管理にどれだけ費用がかかるのか不安」という方にとって、この記事が具体的な判断材料となることを目指しました。安心して物件を保有し続けるためには、定期的な漏電対策が欠かせません。
電気は目に見えないからこそ、早め早めのチェックと適切な管理が安心への第一歩となります。この記事が、あなたの空き家を守るための行動を後押しできたなら幸いです。
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株式会社リレーションシップでは、空き家の管理・運営をサポートしております。空き家を放置しておくことによるさまざまなリスクを回避し、安心して所有していただけるよう、定期的な点検や清掃、修繕などを行います。また、相続に関するご相談にも対応し、空き家の活用方法を提案いたします。空き家の売却や賃貸に関してもお手伝いし、お客様のご希望に沿った最適な方法をご提案いたします。信頼のサポートを提供いたしますので、ぜひご相談ください。
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よくある質問
Q. 空き家の漏電点検を業者に依頼すると料金はいくらかかりますか?
A. 一般的な電気工事業者による漏電点検の費用は、1回あたり8000円から15000円程度が相場です。精密な絶縁抵抗測定を含む場合や、分電盤やブレーカーの交換を伴う作業ではさらに30000円以上になることもあります。年間契約で定期点検を行うプランなら月額3000円から5000円で提供されているケースもあり、コスト面と安心のバランスを考慮するとおすすめです。放置によって電気代が毎月数千円〜1万円無駄になるリスクもあるため、早めの点検が節約と安全につながります。
Q. 自分でできる空き家の漏電対策にはどんな方法がありますか?
A. 空き家での漏電対策として効果的な方法は、定期的な掃除や換気、除湿の徹底、そして通電管理の見直しです。とくに梅雨時期や冬場は湿気が溜まりやすく、コンセントや分電盤の劣化、ブレーカーの異常発生の原因になります。空き家でも電気が供給されている場合、未使用の回線でもわずかな通電があることで電気代が増加するケースもあります。毎月の検針票や電気料金明細を確認し、消費量に異常がないかをチェックしましょう。異臭や焦げ跡などの目視点検も、初期トラブル発見に役立ちます。
Q. 空き家の漏電によって火災が発生した場合、火災保険で補償されますか?
A. 原則として、空き家に火災保険が適用されている場合、漏電による火災も補償対象になります。ただし保険契約の内容によっては、居住実態がないことを理由に免責扱いとなるケースがあります。また漏電が原因で火災が起きた場合、分電盤の劣化やブレーカーの不具合といった「未然に防げたトラブル」が原因と判断されると、補償額が減額されたり、責任を問われたりすることもあります。事前に契約内容を確認し、必要であれば漏電特約や家財保険の追加加入を検討することが安心に直結します。
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